自動車エンジニアリングにおけるシートメタル成形加工性の試験
延性評価試験は薄板にとっては重要な分野です。深絞りやストレッチフォーミングなどの典型的な成形プロセスは確立された試験方法が存在します。ツビックローエルのBUP、シートメタル成型試験機 は1,000 kN迄の荷重レンジでこれらの特性値を試験しています。さらに重要でしかも複雑な試験の1つに限界絞り曲線を測定する試験があり、エンジニアが成形過程で超えてはならない限界応力を導き出すために必要となるデータです。ツビックローエルはこの分野の専門家とパートナーシップを組み、絞りプロセスのひずみの評価を測定するオプティカル測定技術を開発しています。
ホットフォーミング
- 近年、プレスハードニング技術がホットフォーミングではますますその重要性を高めて来ており、高い安全性プラス軽量化には重要です。
- この技術の目的は、一般的な成形技術で作られたものよりも高剛性のシートメタルを製造し、結果として使用する材料の量を減らす効果があります。
- ほぼ全ての自動車メーカーはシャシーの構造部材(A、Bコラム、トランスミッショントンネル、フロントやリアバンパー、ドア強化材、ルーフフレーム等)を生産するのにこのようなプロセスを踏襲していると思われます。
- 一般的な成形と比べてホットフォーミングはその性質上より複雑ですが、高強度、複雑な形状、低スプリングバック減少の部材を比較的短時間で生産できます。試験片は最終製品から切り出され、シャシーの硬度に加え引張や曲げ試験なども行います。
ドロービード試験
この試験は、成形プロセス過程での理想的な潤滑油を決めるためディープドローツールと薄板間の摩擦係数を測定する試験であり、亀裂やしわを防ぎ、最適なディープドロープロセスを評価します。ドロービードのユニットは標準的な試験機に簡単に取り付けられます。この試験では、 典型的な寸法の薄板試験片(300 mm x 30 mm x 2 mm) 上部試験片グリップでしっかりとクランプし、ドロービードツールを押し付けます。試験片はその後ドロービードツール間を引張られます。この一連のプロセスは自動で何度も繰返し行われます。ドロービードツールのクランプ力はデジタルに制御され、正確で再現性の高い試験を保証します。ツールは他の試験のために簡単に交換可能です。