ボーンスクリュー試験の詳細
- ASTM F 543 による骨スクリューの試験は、簡易的な臨床向けに4つの機械的試験を記述しています。ここで得られる主な特性値は、医療用骨ねじの捻り強度、挿入および取り外し時の挙動、引き抜き強度およびセルフタッピング性能等を含みます。
- これらの方法は、一定の予荷重が骨スクリューに加えられた後、重畳されたねじりモーションが加えられる多軸試験で実施します。静的なツビックローエル試験機は、複雑な制御が必要にもかかわらず、この一連の動作を簡単に実行し、操作性に優れています。
- オプションにてtestXpert®マスターテストプログラム「医療試験の評価」は、規格に準拠した試験を自動的に評価しています。これらの結果は、個々のスクリュー形状の品質管理または技術的な比較に使用されています。
A1.金属骨スクリューの捻り特性を決定するための試験方法
説明
- 骨スクリューは補助治具を介して整列され、5本のネジまたはネジの長さの20%が露出するようにチューブに埋め込まれます。
- チューブを試験機に直接挿入します。
- スクリュービットはチャックを介して取り付けられ、スクリューは規格に従って1〜5 rpmの試験速度で駆動されます。必要に応じて一定軸予荷重をかける事も可能です。
試験結果
- 試験中のトルクと角度
- 試験中の軸力と変位
- 捻り強さ
- 最大トルク
- 破断時の角度
アドバンテージ
- クランプによって発生する骨スクリューへの損傷は無い
- 骨スクリューのストレスフリー且つセンターでの固定が可能
- 6本の骨スクリューを同時にキャスト出来る埋め込み装置
- 埋め込みチューブの再利用が可能
A4.医療用骨スクリューの軸方向引抜き強度を決定するための試験方法
説明
- 骨スクリューを30rpmの連続回転速度で試験ブロックに打ち込みます。
- トルクまたは軸方向の変位量が大幅に増加するまで、挿入プロセス中に軸方向の力が2.0 N/s 増加します。
- ”食い込み点”で達成された軸方向力はその後維持され、最低5回のスクリュー回転が完了します。
- 骨スクリューが少なくとも5回転した後に噛まない場合、2.0 N/sでの軸方向力のさらなる増加が許容されています。
- その後、少なくとも5回の有効なスクリュー回転が完了するまで、手順は新しい「噛み付くポイント」から繰り返されます。
試験結果
- 試験中の挿入トルクと角度
- 試験中の軸力と変位
- セルフタッピング骨スクリューを試験ブロックに挿入するのに必要な軸力
アドバンテージ
- セルフタッピング骨スクリューを試験ブロックに挿入するのに必要な軸力
- testXpert®IIソフトウェアによる総合的な試験評価