ISO 3800、DIN 969、MIL-STD-1312：ねじファスナーの疲労試験

ISO 3800、DIN 969、および MIL-STD-1312 では、高サイクル疲労を判定するためのねじ締結部品の疲労試験について説明しています。

最も重要なファスナーの一部として、ボルト、スクリュー、およびスタッドは、産業界の生産、建設において重要であるだけでなく、毎日の耐久性でも重要と考えられています。これらは、複雑な機械や装置、車両や建物の建設に使用され、通常は周期的な負荷を受けます。

ねじ留め具の疲労試験は、指定されたサイクル数に達するか、試験片が破損するまで、一定の平均荷重または一定の荷重比で実行されます。収集された試験結果は、S-N 曲線に表示できます。

規格試験の目的動画試験の実行試験機試験ソフトウェアダウンロード

ファスナー試験の規格

ねじ接合部の疲労寿命試験に使用される規格は以下の通りです：

ISO 3800: ねじ締結部品の軸荷重疲労試験、試験方法および結果の評価
ISO 3800規格は、ねじ締結部品の軸荷重疲労試験の実施要件を規定し、結果の評価に関する推奨事項を提供します。
DIN 969: ねじ締結部品 - 軸荷重疲労試験 - 試験方法および結果の評価
DIN 969規格はISO 3800とほぼ同一です。しかし、ISO 3800の第7.4章（1993年版）で記載されている複合試験方法は含まれていません。
MIL-STD-1312:軍用規格：締結部品の試験方法
軍用標準規格MIL-STD-1312は、締結部品の物理的および機械的特性を決定するための試験方法を確立します。

ISO 3800およびDIN 969に基づく締結部品の疲労試験の目的

疲労試験は、実際の使用条件下でねじ締結部品の信頼性と耐久性を評価するために行われます。この試験は、ねじ締結部品が指定された荷重に対して指定された期間耐えられるかどうかを、強度の観点から劣化することなく検証するために使用されます。

この試験により、メーカーはねじ締結部品の品質を評価し、必要に応じて製品の信頼性を向上させるための改善を行うことができます。

ISO 3800に基づく疲労試験

ISO 3800に従ったねじ締結部品の疲労試験は、振動共振試験機を使用して行われます。

ISO 3800に基づく試験の実施

ねじやねじ締結部品は、疲労試験機に固定されます。ねじは通常、荷重が最適な強度方向にかかるように配置されます。

ねじが破損するか、指定されたサイクル数に達するまで、繰り返し荷重が適用されます。

DIN 15630及びISO 3800の締結用ねじ試験向け試験片グリップ

ツビックローエルは引張および脈動引張荷重下でのねじ締結部品の疲労試験用に特別に設計された試験片グリップを提供しています。

試験片グリップの側面にある窓開口部により、ねじを迅速かつ簡単に挿入することができます。試験片は、ねじの直径に応じて選択される交換可能なリダクションインサートを用いて固定されます。ねじが試験片グリップに正しく固定されるよう、ねじナットで固定されます。

ISO 3800 または DIN 969 に準拠したねじ付きファスナーの疲労試験用ツビックローエル試験片グリップ

ISO 3800およびDIN 969に基づく疲労試験用の試験機

バイブロフォアは、最小限のエネルギー消費で非常に高い周波数を達成し、ねじ締結部品の耐久試験を時間効率的かつコスト効率的に実施できます。この試験機は、剛性の高い4柱の負荷フレームと広い試験エリアを備えた完全な静的および動的試験機であり、短いねじや長いねじおよびボルトの試験が可能です。取り付けられたロードセルには、質量補償用の加速度計が統合されています。