金属パイプの引張試験
パイプの引張試験は試験片の形状等はそのパイプの形状に応じて様々なパターンがあります。細く薄いパイプは十分な長さに切り端を掴み易くつぶして試験を行いますが、より径の大きなものは試験中のダメージを避けるために心金を用いて試験を行います。大きなパイプの標準試験片はパイプの表面から切り出されて作製されます。また、試験片切り出し(縦方向)に際してはその断面はパイプの円弧状のものとします;これによって信頼性の高い試験を行うことができます。ツビックローエルではこれらの試験に対応する500Nから 2,500kNまでの引張り試験機を試験片に応じた適切な試験片グリップとともに提供しています。
金属パイプの硬さ試験
金属パイプおよび大型パイプの硬さ試験は、主に溶接継ぎ目の試験とパイプの基本硬度の決定の 2 つの側面に基づいて実行されます。用途に応じて、硬度試験はISO 6506-1 (ブリネル)、ISO 6507-1 (ビッカース)(ブリネル)、 ASTM E384(ビッカースおよびヌープ)、および ASTM E18(ロックウェル)に基づいて実行されます。
パイプ壁のアベレージ硬さ値を求める試験
硬さ試験の1つの側面は製造後のパイプのアベレージ硬さ値の試験及び測定です。 パイプは様々な方法で製造されますが、ローリングプロセスもその1つです。 ローリングは機械的な熱処理のプロセスであり、パイプの肉厚や径に沿って試験が行われますが、硬さ試験は最も早く機械的特性値を求める事が可能な方法です。
硬さ試験で金属組織成分の結晶粒構造の測定
硬さ試験のもう1つの側面は金属組織分野において結晶粒構造を硬さ試験で評価する事です。 金属組織が非常に小さいため、極めて小さな力の硬さ試験機が使われます-一般的に言えば、金属組織成分のサイズに応じて押込み力が調整できるタイプの硬さ試験機を使用します。
金属チューブの圧縮試験
破壊試験はパイプの強さや延性を試験しています。圧縮・破壊試験はパイプの強度及び延性をテストするために行われます。これらの特性値は、パイプの耐震強度・安全性に直接関係するため極めて重要な要素であり、特にパイプが地中で使用されている場合はなおさらです。ツビックローエルの材料試験機の試験部は簡単かつ短時間で、パイプの径に合わせたセットアップが出来るように工夫されています。