熱間圧延された厚板の引張試験

METINVESTグループの一部であるSpartan UK Ltdは、建物、橋梁、産業機械、風力タービンから一般建築まで、あらゆる産業分野での用途に適した様々なグレードの鉄鋼を提供しています。

同社は鉄鋼製造において誇り高い伝統を持っており、ゲーツヘッドでは前世紀の初めから鋼板圧延を行ってきました。同社は、ミレニアムまで、FirthGroupの一部であるSpartan-Redheughとして知られていました。2001年、イタリアのGruppo Malacalzaがサイトを購入し、Spartan UKという名前の新しい会社を設立しました。その後2008年にMetinvestによって買収され、ますます強力になっています。

Spartan UKは、’短いリードタイムと顧客重視’のビジネスモデルにより、特定の市場にフォーカスする戦略を取り、たゆまぬ改善を行い、その結果、売上の急成長を記録しました。同社は現在、年間22万トンを超える製品を製造しています。

ツビックローエルとの品質管理

設備の絶え間ないアップグレードにより、多大な設備投資が行われています。その中で最も注目に値するのは、2つの最先端のバッチ炉と、最近ではツビックローエルの材料試験機です。

継続的に製品の品質を管理を目的に、この顧客は、ISO 6892-1に準拠した熱間圧延鋼板を試験するための既存の試験機を更新し、新しい600kN試験機を必要としていました。

この顧客は、バッチテストを通じて製造プロセスと製品品質を管理するために、定期的な品質検査にツビックローエルの材料試験機を使用しています。

生産ラインから採取された母材が、規格ISO6892-1に準拠した引張試験用の機械加工された試験片を製造するために使用されます。熱間圧延された厚板引張試験サンプルは、最大35mmの試験片の厚さとなっています。

ツビックローエルの試験機を設置する前までは手動で取り付けるタイプのクリップオン式伸び計をひずみ測定に使用していました。現在ではマクロ伸び計を使用し、引張試験を便利かつ迅速に実行でき、潜在的なオペレーターによる影響を排除できています。新しい試験システムのインストールによって、引張試験の試験数が大幅に向上し、正確で繰返し性、再現性があり、トレーサブルな試験結果が得られています。