複合材のモジュール試験システム
この試験システムは、常温、-60℃~+350℃の温度範囲で最大600kNの高強度複合材料を試験するために特別に開発されました。
複合材料は、個々のコンポーネント以外の材料特性を示す2つ以上の組み合わされた材料で構成される材料です。 複合材料の繊維構造に応じて、引張、圧縮、曲げ、せん断のさまざまな試験法が使用されます。 これにより、あらゆるタイプの負荷タイプに対して、規格に従って材料の機械的特性を決定できます。
ツビックローエルが提供しているモジュラー接続システムは、複合材試験に必要なの全てのアクセサリーを簡単に交換して、試験を実施出来ます。 試験治具、ツール、およびセンサーが利用可能、少なくとも21種類の試験が行え、115を超える規格をカバーします。 通常の引張試験に加えて、FHT、OHT、エンドローディング圧縮試験、FHC、OHC、CAI、オーバーラップせん断、Iosipescuせん断、Vノッチせん断、面内せん断試験(IPS)、SBSおよびILSS、3点および4点の曲げ試験と破壊力学試験が含まれます。
この試験機の一般的な規格
Airbus AITM 1-0007
多方向ラミネートの引張試験に関するAirbus規格 AITM 1-0007は、ラミネートの厚さに応じて、平らな引張、開いた穴の引張 (OHT)、および満たされた穴の引張 (FHT) 試験の試験片の形状を定義します。積層板の厚さが2~4mmの試験片には100 kNの試験機が推奨され、積層板の厚さが4~7mmの試験片には 200kNの試験機が推奨されますが、積層板の厚さが7~12mmの引張試験を行うには、最大力が少なくとも500 kNの試験機が必要です。
Airbus AITM 1-0008
同様に、エアバス規格AITM 1-0008では、積層板の厚さに応じて、平らな圧縮、開孔圧縮 (OHC)、および充填孔圧縮 (FHC) 試験用の多方向積層板の圧縮試験のサンプル形状を定義しています。積層板の厚さが7~12mmの範囲の平らな圧縮試験用の試験片タイプA3は、最大500kNの力範囲に対して定義されており、高い試験力には対応する試験機が必要です。
衝撃後圧縮 (CAI) 試験
上記の平らな、開孔および充填孔の引張および圧縮試験に加えて、600kN試験機ではCAI 試験(衝撃後圧縮試験)も実行できます。さらに、モジュール式の600kN試験機を使用して、コンポーネントレベルでの引張および圧縮試験を実行したり、構造要素を試験したりすることもできます。アダプタシステムの使用により、最大限のモジュール性が保証され、対応する試験治具を使用した引張試験から圧縮試験への変換が、温度試験でも問題なく実行できます。
最大荷重600kNによる繊維強化複合材料の試験
温度レンジ -60℃~+350℃のモジュラー試験システム
- AITM 1.008, ISO 14126-B2, ASTM D6641に準拠した圧縮試験
- AITM 1.007、ISO 527-4、ASTM D3039に準拠した引張試験
- ASTM D7137 衝撃後圧縮 (CAI)試験
テクニカルオーバービュー
タイプ | H1+1500 | |
アイテムナンバー | 3009545 | |
ロードフレーム | ||
試験荷重 FN 引張・圧縮方向 | 600 | kN |
ガイドコラムの数 | 4 | |
リードスクリューの数 | 2 | |
高さ - H1 | 4565 | mm |
幅 - B1 | 1220 | mm |
奥行き - T1 | 1180 | mm |
試験エリア幅, B2 | 780 | mm |
試験エリア高さ, H2 | 3497 | mm |
試験ストローク - H3 (油圧チャック装着時) | 934 | mm |
重量、アタッチメント無し | 3420 | kg |
油圧グリップ装着時 | 4080 | kg |
設置面圧 (油圧チャック装着時) | 80 | kN/m2 |
最大試験スピード時のノイズレベル | <70 | dBA |
ドライブ | ||
クロスヘッドスピード | 0,00005 ...400 | mm/min |
クロスヘッド戻り速度(負荷低減時) | 520 | mm/min |
ドライブシステムの変位分解能 | 0,000193 | μm |